子供のやる気を引き出す4つの方法!親が意識するべき事とは?

「子供のやる気を引き出す4つの方法」親の行動次第で大きく変わる!

保育士をしているとよく保護者の方から
「子供のやる気を引き出す方法を教えて欲しい」という相談を受けることがあります。

このブログを読んでくださっている方の中にも、自主的に学習などの物事に取り組んで欲しいという気持ちから、つい口うるさい言葉を子供に言ってしまった経験をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。

でも実は、親が口うるさく子供に「〇〇しなさい」なんて言わなくても、子供のやる気を引き出すことは十分可能です。
それを実行するには、親の意識・行動をちょっと変えるだけでOK!!

そこで今回は、子供のやる気を引き出す方法についてお話ししていきたいと思います。

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子供のやる気を引き出す4つの方法

「子供のやる気を引き出す4つの方法」親の行動次第で大きく変わる!

「子は親の背中を見て育つ」と言われるように、子供のやる気は親の習慣や考え方、家庭環境などによって左右されます。
子供のやる気を引き出すためには、まず親自身がご自分の行動に注意してみましょう。

①:子供のやる気が出やすい環境を整える

子供のやる気を引き出すためには、子供が集中できる環境を作ることが大切です。
たとえば勉強のやる気を出して欲しい場合は、スマホやゲームがない空間を作り勉強スペースを確保しましょう。

さらに、空間を整えるだけでなく子供が勉強しているときの親の行動も重要です。
皆さんは、子供に「勉強しなさい」と言いながら、自分だけその横でだらだらとスマホをいじったりしていませんか?
このように子供に勉強を促す横でダラダラとテレビを見ていたり、スマホをいじっていると、せっかく子供が集中しようとしてもやる気を削いでしまいます。

子供は親の真似をして育ちます。
休みくらいはだらだら過ごしたいという気持ちもわかりますが、子供に手本を見せる意味でも、子供が見ている前では親も勉強する、家事をするなど何かに一生懸命に取り組む姿を見せることが大切です。

②:子供がチャレンジしやすい目標を一緒に設定する

小さな子供は、大人のようにプロセスを立てて目標達成をしていくことが困難です。
そのため、いきなり難易度の高い目標を与えてしまうとやる気を失ってしまいます。

そこで、子供のやる気を引き出すためには子供でも理解でき、チャレンジしやすい小さな目標を設定するのがおすすめです。

目標を達成できたら、次の小さな目標を一緒に考え常に目標を達成するという成功体験をさせてみましょう。
こうすることで次第に、目標があればやる気を出して取り組むようになります。

③:子供がやる気出したら褒める

子供がやる気を出したら、まず褒めることが大切です。
それがどんなに小さな行動(数分だけ勉強する)だったとしても、子供にとっては大きな進歩です。

親から褒められると子供は嬉しい気持ちになり、「また褒められたい」という気持ちが生まれ次もやる気を出しやすくなります。

ただ、褒めるときにお菓子やおもちゃなどご褒美をあげることは注意が必要です。
ご褒美があることでその時は頑張りますが、ご褒美がなくなった途端にやる気も低下してしまう可能性があります。

褒めの言葉だけでも十分なので、物はあげすぎないようにしましょう。

④:「失敗しても大丈夫」というスタンスでいる

子供に限らず、挑戦することは勇気のいることです。
完璧を求めすぎてしまうと、子供にプレッシャーを与えてしまいます。

失敗したからと言って子供を責めたりせず「失敗しても大丈夫」というスタンスを子供に見せることで、子供は失敗を恐れず色々なことにやる気を持ってチャレンジすることができるようになります。

成功には失敗は付き物。
肝心なのはそこから何を学ぶかです。

子供のやる気を引き出す褒め言葉と褒め方

子供のやる気を引き出すためには、子供にかける言葉や褒め方も重要になります。
とくに「がんばったね!」「よくチャレンジしたね!」という2つの言葉は、子供にとっても分かりやすいポジティブな言葉。
そのため、子供自身も素直に受け止めることができます。

また、褒め方として効果的なのが、人前で褒めることです。
本人を直接褒めることも大切ですが、家族や先生、友達、友達の親などの前で「○○(子供の名前)は~を頑張った/頑張っている」と間接的に褒めてあげると、直接褒められた感覚とは違う成功体験を得ることができます。

大人でも会社や学校で表彰されると嬉しいですよね。
子供も同じで、人前で褒められると自分の存在価値が高まり「次も褒められるように頑張ろう」とやる気アップに繋がります。

様々な成功体験を味わうことで、子供は自信を持ちやる気を出すようになります。
そのため、時にはいつもと違う褒め方をしてみるのも良いと思います。

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子供のやる気を奪う言葉

「子供のやる気を引き出す4つの方法」親の行動次第で大きく変わる!

子供のやる気を引き出す言葉があれば、反対にやる気を奪う言葉もあります。

たとえば以下の3つの言葉は、よく耳にする、または言われたことがある、言ってしまったことがあるのではないでしょうか?

強要、急かす言葉  :例「●●しなさい」
② けなす言葉     :例「ほんとあなたって、、、情けない、ダメね」
③ 他人と比較する   :例「●●君は賢いわね」

いかがでしょうか…?
分かってはいてもついつい、子供のために…と口走ってしまいがちですよね。

子供がやる気を出す前につい早く早くと急かしてしまいますが、子供としては「今やろうと思っていたのに・・・」という気持ちがあります。

たとえば子供の頃、さあ勉強しよう!と行動を移そうとした時に限って、親から「早く宿題やりなさい!」と言われた経験がある方も多いと思います。
そんな時って、やる気を引き出すどころかやる気が削がれてしまいますよね。

子供自らが考えて動く自発的な行動力を育てるためにも、子供のやる気と行動力を信じて待つことが大切です。
親の焦りはすぐ子供に伝わってしまうので、気をつけてくださいね。

また、幼少期に「他人と比較」したり「けなしてしまう」ことは、“自分はダメなんだ…”と自己肯定感が低く育ってしまう可能性があるため、注意しなければなりません。

「なんで出来ないの!」という言葉かけがダメな理由は「なんで?」と聞かれても、子供にその要因がまだ分からない場合があるからです。

子供は失敗をすることで、成長していきます。
出来なかった時は「なんで?」と問い詰めるのではなく「次はどうしたらいいかな?」と、親も子供と一緒になって考える姿勢を見せることが大切です。

子供をコントロールするような言葉はやる気を奪ってしまうので、むやみにに使うのは控えるようにしましょう。

難しいですが、子供を信じて見守ることも時には大切なようです。

絶対にNGな子供への怒り方

続いて、子供がやる気を出さないからと、ついやってしまいがちなNGな怒り方を紹介します。
以下の怒り方は子供のやる気を奪うNGな怒り方なので、くれぐれも気をつけてくださいね。

感情的になって怒鳴る

感情的になって大きな声で怒鳴ることはNGです。
そもそも、「叱る」と「怒る」は意味合いが全然違います。

叱るという行為は、子供のためを思って良い方向に導くものです。
最初から頭ごなしに怒鳴ることは親自身が腹を立てていることを伝えているだけです。

怒鳴ってしまうと威圧的な態度に子供は恐怖を覚え、「怒られたくない」から行動するという本来の「やる気」とは異なる行動をしてしまいます。
大人でも感情的になってしまうことはあるので、もし感情的になりそうな場合は深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。

しつけで叩く

しつけとして叩くという行為は体罰です。
昔はよく悪いことをしたら叩いて育てた、という話を聞いたことがありますが、現在では叩く行為は子供に恐怖を与えてしまうものとしてNGとされています。
また、子供の頭を叩くと、脳が委縮してしまうというデータも。

子供のころ受けた恐怖は、大人になってもトラウマとして残ります。
その結果、やる気を一生出さない無気力な子にもなってしまう可能性があるので気をつけましょう。

他の子と比べない

「あの子はできているのに、どうして出来ないの?」など、他の子と比較することは子供に劣等感を与えてしまうのでやめましょう。
比較された子供は『どうせ自分はダメな人間だ』と自己肯定感が低くなってしまい、やる気を出すどころか何事にも諦めがちになる可能性があります。

もし比較する場合は、他の子ではなく過去の子供自身と比べるようにしましょう。

子供は褒められることが大好きです。
「前は○○ができなかったけど、今日は○○できたね、すごいね。」と声掛けすることで子供がやる気を出し、大きな成長が見られるようになります。

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子供のやる気を引き出す「ヤハギ式 7つの問いかけ」

子供のやる気を引き出す方法として、株式会社コスモトゥーワンから出版されているこちらの本を読むのもおすすめです。
『100%子供に夢とやる気をもたせる!!』

「子供のやる気を引き出す4つの方法」親の行動次第で大きく変わる!
引用:コスモトゥーワン

長年経営コンサルタントとして300社以上の大企業をコンサルしてきた著者の矢矧晴一郎(やはぎせいいちろう)さんが、各社の業績を伸ばしてきた成功体験から人々にやる気を持たせる「質問」を考案。
この本では、矢矧さんが考えた7つの質問と実例が紹介されています。

著者の実体験で、母親に暴力を振るったりして荒れていた男子高校生に著者がいくつかの質問をしたところ、最終的に彼の好きなことを一緒に見つけだし、これから挑戦したいことの答えを引き出すことに成功したそうです。
結果、彼はアルバイトでお金をためフィリピンへ留学しました。

ここで言いたいことは、現在の日本の子供にやる気を持たせるためには「質問力」が必要とのことです。
大人たちが、どのように子供に質問すればやる気を引き出せるのか?
その答えが分かれば、子供のやる気を引き出せると言います。

きっと今の悩みを解決するヒントが得られると思うので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。

子供のやる気を引き出せるかは親の行動次第!

今日は子供のやる気を引き出す方法について、お話しました。

子供のやる気は、親の行動によって大きく左右されます。
子供がチャレンジしやすい目標・環境を整え、行動したことについてまず褒めるようにしましょう。
そうすることで、子供も自らやる気を出してくれるようになります。

1日でも早くやる気を出して欲しい気持ちもあると思いますが、無理にやらせるのではなく子供のペースを尊重しながらゆっくりと着実に進歩していくことが大切です。

将来、子供が自主的にやる気を出せるよう焦らず育んでいきましょう。