保育士は、子どもの成長をサポートするやりがいの大きい仕事ですよね。
子どもの笑顔に囲まれて幸せそうなイメージの強い保育士ですが、人間関係や労働環境にストレスを感じることも多いといいます。
保育士はどのようなストレスに悩んでいるのでしょうか。保育士におすすめのストレス発散方法について調べてみました。
目次
- 1 保育士のかかえるストレスとは
- 2 保育中にできる!保育士のストレス発散方法
- 3 保育士におすすめ!休日のストレス発散方法
- 3.1 保育士のストレス発散方法①:趣味を見つけて没頭する
- 3.2 保育士のストレス発散方法②:ペットを飼う
- 3.3 保育士のストレス発散方法③:我慢しないで思い切り泣いてストレスも流す
- 3.4 保育士のストレス発散方法④:有酸素運動で体を動かす
- 3.5 保育士のストレス発散方法⑤:「先生」ではない自分の時間を持つ
- 3.6 保育士のストレス発散方法⑥:買い物をする
- 3.7 保育士のストレス発散方法⑦:たくさん寝て心と体を休ませる
- 3.8 保育士のストレス発散方法⑧:職場以外の友人と会って話を聞いてもらう
- 3.9 保育士のストレス発散方法⑨:自分の感情を紙に書き出す
- 3.10 保育士のストレス発散方法⑩:部屋の模様替えもストレス発散になる
- 4 ストレス発散ができていないとどうなるの?
- 5 ストレス発散がうまくできないなら転職しよう
保育士のかかえるストレスとは
保育士は、子どもを預かる責任の重さや職場の人間関係、業務量の多さなど…、ストレスが溜まる原因が多くあります。保育園の近所に住む保育士は、休日でも園児や保護者に遭遇する機会も多く、プライベートでも気が休まらないケースもあるようです。
人間関係
保育士に関わらず、人間関係にストレスを感じている人は多いです。特に保育士は、女性が多いことや人によって保育方針が違う場合があるので、ちょっとしたすれ違いが原因で関係が悪化してしまいやすいのでしょう。
また、保育士は保護者の対応もしなければいけません。クレーマー気質の保護者の対応や保護者同士のもめごとの仲介など、精神的な負担が大きくストレスを感じる保育士は多いようです。
労働環境
保育士は、一見子どもと遊んで楽しそうな職業というイメージがあります。しかし、複数の子どもを相手に面倒を見るというのは、想像以上に体力や集中力を奪われるものです。また、倉庫から椅子を運んだり、行事があったりと力仕事も多くあるため、年齢を重ねるごとに業務内容がつらくなりストレスになる保育士もいます。
また、保育園の中には、人出不足によって、ひとりあたりの業務量が多くなったり、残業や持ち帰りの業務が発生することもあり、保育士は休む暇がなく疲れが取れない毎日にストレスを感じてしまいます。仕事量の多さに給料が見合わないこともストレスに繋がっているのでしょう。
理想と現実のギャップ
新人の保育士は、思い描いていた保育士のイメージと現実の違いにショックを受けることがあるようです。子どもを一番に考えた保育を理想としていたにもかかわらず、実際は書類作成に追われたり、園の利益を優先しなければならなかったりと、気持ちが追い付かずストレスを感じてしまう傾向にあります。
また、保育の仕事は、子どもの行動ひとつひとつに気を張り続けなければなりません。人は、緊張状態にあるとストレスを感じます。保育士は臨機応変な対応力が求められるので、そこに苦痛を感じてしまう新人も多いようです。
保育中にできる!保育士のストレス発散方法
保育士の仕事をしながら、うまくストレス発散できることが一番ですよね。園内でも行えるストレス発散方法には、どのようなものがあるのでしょうか?
保育中のストレス発散方法①:園児と遊んで、たくさん笑ってストレス発散!
園児と一緒に遊んでたくさん笑いましょう。人間は、笑うことで免疫力がアップするといわれています。笑うことは、脳の働きの活性化や血行促進、自律神経を整える効果があるのでストレス発散におすすめです。
保育中のストレス発散方法②:ツボを押したり、マッサージもストレス発散に効果的
休憩時間や疲れたなと感じた時に、ツボを押したり簡単なマッサージをすることで気持ちを落ち着かせることができます。「神門」という手首の小指側に位置するくぼんだ部分にあるツボは、刺激するとイライラした気持ちを落ち着かせてくれたり、緊張を和らげてくれるそうです。「合谷」という手の甲の親指と人さし指の骨の分かれ目にあるツボは、ストレスにより乱れた自律神経を整えてくれる効果があります。
イライラしたり、気持ちが沈んだ時に行って、こまめにストレス発散をしていきましょう。
保育中のストレス発散方法③:ストレッチをすることでストレスを発散する
人はストレスを感じると、緊張状態になり体がこわばります。ストレス状態が続いてしまうと、自律神経に影響を及ぼし病気を引き起こす原因になるのです。ストレッチには、自律神経を整える効果があります。ストレッチでこわばった体をほぐし自律神経の緊張を解いてあげることで、ストレス発散が期待できます。
過度なストレスは身体の不調を招くので、イライラしたり不安な気持ちになったら、ストレッチで身体を伸ばしてリラックスさせてあげましょう。
保育士におすすめ!休日のストレス発散方法
休日を利用して、ストレス発散させましょう。プライベートでしっかりとストレス発散ができれば、気持ちが切り替えられストレスの軽減につながります。
保育士のストレス発散方法①:趣味を見つけて没頭する
没頭できる趣味を持ちましょう。ストレス発散させるためには、嫌なことを考える隙を与えないことが大切です。カラオケで歌ったり、好きなミュージシャンのライブに行って大きな声を出したり体を動かすと、気分がスッキリします。没頭できる趣味として、読書もおすすめです。
保育士のストレス発散方法②:ペットを飼う
動物が好きな人は、ペットを飼うことでストレス発散することもおすすめです。ペットのぬくもりは、安心感を与えてくれます。また、ペットが犬の場合は、散歩をすることで気分転換にもなるでしょう。
環境的にペットが飼えない場合は、動物園や猫カフェ、犬カフェなどに行って動物と触れ合いストレス発散することもおすすめです。
保育士のストレス発散方法③:我慢しないで思い切り泣いてストレスも流す
感情に任せて思いっきり泣くこともストレス発散になります。泣くことを我慢すると、それもストレスとなってしまうので良くありません。
感情が高ぶって涙が流れるときは、ストレス物質も一緒に排出されているのです。涙には、ストレスの苦痛を緩和してくれる効果があるので、悲しい気持ちや悔しい気持ちは我慢しないで涙とともに流しましょう。
保育士のストレス発散方法④:有酸素運動で体を動かす
ウォーキングやランニングなど、軽い有酸素運動はストレス発散になります。厚生労働省でも、運動はこころの健康を改善させる効果があるとして推奨しているのです。運動をするときは、頑張りすぎて疲れてしまっては意味がないので、適度に気持ちのいい程度を心がけてください。
保育士のストレス発散方法⑤:「先生」ではない自分の時間を持つ
休日は、自分の時間を確保しましょう。園の近くに住むと、近所に買い物や食事に出て保護者や園児と遭遇する可能性が高くなり、休日でも気が休まりません。住居は職場に近いほうが、通勤時間を短縮でき便利な点もあります。しかし、保育士は、休日でも「みんなの先生」という意識から抜け出すことができないので、ストレス発散が難しいです。
保育士として働くのであれば、できるかぎり職場から離れたところに住むことがおすすめでしょう。
保育士のストレス発散方法⑥:買い物をする
買い物をしてストレス発散しましょう。物を手に入れることで、人は幸福感を得られます。そのため、衝動買いや高額なものを買って満足感を得て、ストレス発散している人は多いです。しかし、「買い物」によるストレス発散方法は、度が過ぎてしまったり癖になってしまうと経済的に圧迫を受けるリスクもあるので、注意しましょう。
保育士のストレス発散方法⑦:たくさん寝て心と体を休ませる
休日を使って丸一日眠ることで、疲れを癒してストレス発散しましょう。アロマオイルでリラックス効果を高めたり、マットや枕の質にこだわったりすることで、より効果的にストレス発散ができます。休日にたっぷりと睡眠をとり、体と脳を休ませてあげることが大切です。
保育士のストレス発散方法⑧:職場以外の友人と会って話を聞いてもらう
同じ保育園内で働く信頼している同僚や先輩に相談をするのもいいのですが、園内の人間関係に悩んでいる場合は、近い存在だからこそ話しにくいこともあるでしょう。また、あなたが話した愚痴が園内に広まってしまい、人間関係が悪化してしまうリスクもあるので注意が必要です。そのため、園内での不満を職場の人に話すことは、あまりおすすめできません。
同じ職場以外の友人相手の方が気兼ねなく話すことができ、ストレス発散になります。同じ保育士や学生時代の友人なら、保育士という仕事に理解があるので、話に共感してもらいやすいでしょう。保育士としての悩みや不平不満を共有し合える職場以外の人間関係を築いて、ストレス発散することが大切です。
保育士のストレス発散方法⑨:自分の感情を紙に書き出す
労働環境の悩みや人間関係のイライラ…なんでもいいので、頭の中に溜まっている感情を紙に書き出しましょう。自分の感情を文字で書き出すことで、視覚的に自分の気持ちを認識し整理することができます。
「書く」という行為は、心を癒してくれる効果があるのです。自分の感情を素直に文字に書き出すことで、冷静に自分自身と向き合うことができ、ストレス発散につながります。感情を書き出す行為を習慣にすることで、頭と心をスッキリさせ、ストレスに強いメンタルを作っていくことがおすすめです。
悩みや不満を書き出した紙やノートは、人の目に触れないようにしっかり管理するか、処分するように注意しましょう。万が一、他人に見られてしまうとトラブルの元になりかねません。
保育士のストレス発散方法⑩:部屋の模様替えもストレス発散になる
部屋の模様替えや掃除は、その作業に夢中になりやすいのでストレス発散に適しています。部屋を模様替えをしたとき、まるで新居に越してきたような新鮮な気持ちに胸がワクワクしたという経験がある人もいるのではないでしょうか?
部屋の雰囲気を変えることは、気持ちをリフレッシュさせてくれる効果があるのです。また、ものを片づけたり家具の配置を変えたりすることで、体も適度に動くので、充実感や達成感を得ることができストレス発散になるでしょう。
時間的や体力的に大がかりな模様替えが難しくても、少しずつ模様替えをして、こまめにストレス発散をしていく方法もおすすめです。自分のストレスの程度に合わせて、部屋の模様替えをしてみてください。
ストレス発散ができていないとどうなるの?
ストレス発散ができていないと、身体もこころも病んでしまいます。ストレス発散がうまくできていないことに気づいていない人は、とても危険です。
ストレス発散ができていないと、どのような不調が起こるのでしょうか。
- 不眠症
- 頭痛
- 食欲不振、吐き気
- 動悸が激しい
- めまい
- 休日も気分が沈む
- 突然涙が出る
上記の症状が出ている場合は、ストレスによるSOSと捉えていいでしょう。放っておくと、うつ病やノイローゼなどになってしまうこともあります。手遅れになる前に、こまめにストレス発散を心がけたり、精神科医に相談してみてください。
ストレス発散がうまくできないなら転職しよう
ストレス発散ができず溜め込んでしまうと、うつ病やノイローゼなど精神疾患や大綱不良を引き起こしてしまいかねません。園内やプライベートでうまくストレス発散ができていないと感じるなら、違う園に転職することをおすすめします。
園の方針や労働環境が合っていないのなら、ストレスと戦いながら無理をする必要はありません。働く環境を変えるだけで、ストレスから解放される場合もあります。COCOの保育園のように、保育士ひとりあたりの業務量を軽減させたり、残業や持ち帰り業務をさせないといった労働環境の改善を行っているところもあります。
自分に合った園を見つけて、保育士としてストレスなく充実した日々を手に入れましょう。